グラウトポンプは、建設や土木などの現場で、モルタルグラウト材の注入の作業をする際などに使われている機械です。グラウトポンプは、建設工事や土木工事でよくみられる機械になり、多くの現場で活用されています。

ボーリング機械を用いた掘削工事で活用されるグラウトポンプ

建設工事や土木工事をする際には、グラウト材と呼ばれる材料が頻繁に使われます。グラウト材とは、無収縮モルタルのことを指し、流動性があるので細かい隙間を塞ぐことを可能にするため、コンクリートのひび割れや空隙目地などの隙間を塞ぐ場合に使用されます。

液状のグラウト材をミキサーから作業箇所まで搬送する役目を果たすのが、グラウトポンプになります。グラウトポンプはさまざまなものに活用することができるといった特徴があります。

セメントやガラス系・合成樹脂などいろいろな素材に対応することが可能なので、活用できる幅が広い点がメリットになります。耐震補強工事や地盤改良工事・橋脚補強材注入工事など多種多様な工事に使うとができます。

地中に細長い穴を掘るのに用いる掘削機械の、ボーリング機械を用いた掘削工事などでもグラウトポンプは活用されています。ボーリングは、トンネル工事や、井戸や温泉・石油・天然ガスなどの掘削をすることを目的でおこなわれる工事になります。

メンテナンスや消耗品の交換もかんたん

グラウトポンプは、他のポンプのようにバルブがない仕様になり、強い吸引力と圧送力によって自吸圧送が可能です。粘度が高いものや、濃度が高いもの・固形物・泥状物などさまざまな素材に対応することができるといった特徴があります。

また素材を流したい方向に自由に決めることができるので、作業がしやすい点もメリットの部分になります。流す素材はチューブだけに接触すし、シール部分もないので、液漏れなどの心配もないです。

メンテナンスを楽におこなえる点もグラウトポンプの魅力の1つになり、チューブ交換のみでメンテナンスを完了することができます。チューブ交換にかかる時間は約3分から5分で完了することができ、工事も不要です。

また何かの誤作動などで、空運転をしてしまった場合などは、長い時間空運転をしていなければ、支障はないです。設置されているインバーターのつまみで素材の吐出量を無段調整することができるので、操作を簡単にすることができる点もメリットになります。

グラウトポンプを使用する際には消耗品はどのようなものがあるのか知っておく必要があります。グラウトポンプは、パッキンなどの消耗品を挙げることができます。

パッキンが劣化してしまうと、その劣化した部分から液漏れなどが引き起る可能性があるので注意が必要です。液漏れなどを引き起こしてしまったら、工事を続行することができなくなります。

パッキンは簡単に交換することができるので、日ごろからパッキンに異常がないかチェックしておくことが大切です。プランジャもグラウトポンプの消耗品になります。

スライドや旋回の位置決める大切な部品になるのですが、プランジャも使っていくうちに劣化します。劣化したプランジャを使用することで、正しく機能しなくなる可能性があるので注意が必要です。

消耗品は定期的に交換を

グラウトポンプは工事現場に欠かすことができない機械になるので、いつも問題なく使用することができるように定期的に消耗品の交換をおこなうようにしましょう。さまざまなメリットがあるグラウトポンプは、工事現場に欠かすことができないアイテムとなっています。

幅広い素材や、多種多様な工事に対応することができる点が、選ばれている理由になるのでしょう。さまざまな種類のグラウトポンプがあるので、どれを購入すれば良いのかわからない方などいらっしゃいませんか。

グラウトポンプはレンタルすることも可能になり、工事内容に合わせて借りることができるので利便性に優れています。