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大深度掘削工事においては、地表付近とは地層が異なることから、一般的な掘削と同じ考え方では対応できません。そこで必要とされることが多いのがグラウトポンプと呼ばれているもので、建設工事や土木工事、地盤改良工事などでも活躍しています。

グラウトポンプはさまざまな工事現場で活躍

グラウトポンプは一般的にはあまり知られていませんが、これらの業界では広く普及している機械で、どの工事においてもなくてはならない存在です。建設や土木の現場ではグラウト材という資材が活用されています。

グラウト材は別名無圧縮モルタルともいって、工事現場の隙間やひび割れなどを埋めて塞ぐ為に使われます。つまり一言でいえば流動性を備えるモルタルですが、このグラウト材を作業したい場所まで搬送する役割を担うのがグラウトポンプというわけです。

グラウトポンプが対応しているのはモルタルを含むセメント系を始めとして、ガラスや合成樹脂など実に幅広いです。地盤改良工事の他にも、耐震補強にトンネル工事や橋脚の補強材注入にも活躍します。

グラウトポンプは名前にポンプとありますが、バルブは存在しておらず、吸引力と圧送力で自吸・圧送する仕組みとなっています。その為、粘度の高い材料や固形物も使えますし、泥状のものについてもお手の物だといえるでしょう。

また材料が流れる方向を決められるのもグラウトポンプの面白いところで、パッキンなどの消耗品は殆どなく、劣化しやすく交換が必要なのはチューブくらいなものです。というのも、材料はチューブにしか接触しない構造ですから、シールがなければ漏れる恐れもありません。

チューブの交換には特に工具を必要とせず、作業に要する時間は数分と非常に簡単です。空運転が故障に繋がる恐れも小さく、それが長時間でもなければまず大丈夫でしょう。

本格的な大型のポンプは汎用性と性能を併せ持っており、グラウトだけでなくボーリング機械としても使えます。一般揚水にも活用できるので、本当に汎用性が優れていますし、1台あれば幅広く活躍するでしょう。

グラウトポンプの必要性

グラウトポンプは地表よりも地中だったり、建物の内部や周辺にグラウト材を注入するのに用いられるのが一般的な活用方法です。地中に生じた亀裂を塞いで固めたり、隙間や空洞に固結するグラウト材の注入を行い、地盤の改良をしたり建物の補強を行うのが目的となります。

軟弱地盤の補強にも、岩盤の補強にも活躍しますし、空洞の裏込めや止水に変形の防止ともはやグラウトポンプなしに成り立たない作業ばかりです。注入するグラウト材によって、発揮される機能や性能は異なるので、目的や注入を行う箇所に合わせて最適な材料を選択することが必要です。

地盤改良工事にはやはりセメントが有効ですが、薬液が検討されたり選択されることもあります。軟弱地盤の地盤改良工事の場合、グラウトポンプの活躍はボーリング機械による作業の後になるのが普通です。

具体的には地下の状態の調査に始まり、内部の状態を確認してからボーリング機械の設置、注入管を留置していよいよグラウト材の注入となります。岩盤の亀裂や空洞の裏込めはまた違った工程となりますが、基本的な流れとしては同様ですし、いずれにしてもグラウトポンプが主役として活躍するのは間違いありません。

グラウト材を注入することでようやく次の工程に進めますから、改めてグラウトポンプの重要性の高さというものが分かります。パッキンなどの消耗品もあるにはありますが、劣化しやすい部分は交換しやすくなっていますし、何より寿命が長くなるように設計されているので心配無用です。

現場で使えなくなると困りますから、定期的なメンテナンスと正しい運用を心掛けることが大切です。正しい扱い方において、グラウトポンプが簡単に壊れることはありませんから、そこは信頼して活用することができるでしょう。