グラウトポンプは地盤改良のために必要不可欠な装置です。地盤改良を行う必要がある場合、基本的にはこれを活用することになります。

選ぶ装置によって、使い勝手やできることは大きく異なってくることを覚えておくべきです。良い製品に出会いたいと思っているのであれば、種類やおすすめの製品について詳しく知っておくと良いでしょう。

特に人気が高いものにSG-30SV・GF-30SVがあるので、これらについて詳しく確認しておくことをおすすめします。

SG-30SV

まず、SG-30SVは株式会社YBMが手掛けているグラウトポンプです。SGシリーズの1つであり、このシリーズのポンプは脈動が少ないことで有名だと言えます。安定的な注入が可能な高性能のプランジャポンプです。

高性能のグラウトポンプはコストが高いイメージがあるかもしれませんが、SG-30SVはローランニングコストであることも特徴的です。ランニングコストが低いため、導入後の運用や維持にかかるコストに悩まされることがありません。

イージーメンテナンスであることも大きな魅力だと言えます。グラウトポンプには消耗品があるため、必要に応じてメンテナンスや交換をする必要があるでしょう。

メンテナンスが難しい機器の場合は、自分たちで修理や交換ができなかったり、メーカーに任せる場合に長いメンテナンス時間がかかったりします。こちらはイージーメンテナンスなので、簡単かつ短い時間でメンテナンスを行うことが可能です。

容易に交換することができるため、消耗品の交換を先延ばしにしてトラブルが起こるというようなリスクも回避できます。Y-Linkに対応していることも大きな特徴です。

柱状改良工事における全自動施行システムのY-Linkに対応しているため、SG-30SVはより便利に使うことができます。システムと一緒に利用するのであれば、自動運転を行うことが可能です。

遠隔地から自動で操作することもできますし、事前設定による自動制御で安全な施工を実現することもできます。技術者が現地に行くことが難しい場合でも、離れた場所から問題なく稼働させることが可能です。

全自動施行システムにも対応しているグラウトポンプを求めているのであれば、SG-30SVの利用がおすすめだと言えるでしょう。

GF-30SV

GF-30SVはKGフローテクノが販売するグラウトポンプです。GFシリーズは幅広い噴射撹拌式地盤改良工法に対応できるポンプだと言えます。

特徴としては、高性能最新式のインバータをあげることができるでしょう。従来型よりもハイスペックなインバータが採用されているため、流量の無段変量を行うことができます。

操作の容易さもポイントです。ゲージや操作スイッチなどがまとめて配置されているため、操作しやすいつくりだと言えます。必要なものが集まっているため、操作時に迷ったり手間取ったりする時間をなくすことができるでしょう。

パッキンやシール類などの消耗品は、JIS規格品が使われています。JIS規格品なので同じ規格であればどのパッキンやシールを使っても問題がありません。高額な製品を選ぶ必要がないので、消耗品にかかるコストを抑えてランニングコストを削減することができます。

吸水や吐水バルブのメンテナンス性も高いです。L型配置であることで、他の配置のグラウトポンプよりもメンテナンスが簡単になっていることも特徴です。メンテナンス性が高いため、手入れ時にストレスを溜めることもありません。高品質な圧力センサーや安全弁が取り入れられており、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

グラウトポンプを使用している際にトラブルが起こらないとは言い切れません。万が一の場合に備えて、高品質な部品や測定機器などが取り入れられているため、安心して使用することができるポンプだと言えます。

同メーカーからもっと大きなポンプも販売されていますが、こちらは小規模から中規模の工事に使い勝手が良いグラウトポンプだと覚えておきましょう。スペックとして具体的な数値を見てみると、ポンプの最大吐出圧力が2.5MPaとなっており、ポンプ最大吐出量は1分あたり450Lとなっています。

グラウトポンプは目的や用途に応じて選ぶ

もちろん、このほかにもグラウトポンプには様々な種類がありますが、特におすすめなものはSG-30SV・GF-30SVであることを知っておくと良いでしょう。それぞれに違った特徴があり、目的や用途に応じて選ぶべきグラウトポンプは変わってきます。

SG-30SV・GF-30SVにどのような特徴があるのか細かく確認しておきましょう。詳しい仕様に関しては、メーカーの公式ホームページから確認することが可能です。

また、製品について細かく知りたい場合は問い合わせから相談することもできます。こういった方法でグラウトポンプについての情報を収集し、実施する地盤改良工事に合った製品を選ぶことができるようにしておきましょう。