グラウトポンプを使用するのであれば、消耗品について詳しく知っておく必要があります。装置を正しく使用するためには、使われている部品について理解を深めておくことが大切です。

消耗品に関して知らないと、劣化していることに気づかず使い続けてしまったり、適切なタイミングで交換できなかったりする可能性があります。グラウトポンプで一般的に使用されている消耗品の種類や特徴などを細かく理解し、適切な使用や交換となるようにしてください。

プランジャ

まず、クラウドポンプにはプランジャという消耗品があります。プランジャとはスライドや旋回の位置決め、割り出しやプレスワークの突き出しのために必要な部品です。

スプリングが内蔵されており、先端のボールやピンに荷重が与えられるとこれが本体の内部に沈み込みます。荷重が解けるとスプリングの力で元の状態に戻るという部品です。

こういった動きによって、位置決めや割り出しなどが可能となります。プランジャは消耗品であるため、使用しているうちに劣化してしまうことを覚えておきましょう。

劣化してしまうと正しく機能しなくなり、安定した薬液注入ができなくなります。グラウトポンプで注入できない問題が発生したとき、この部品にトラブルが起こっている可能性も考えられるでしょう。

プランジャの種類や使用頻度によって消耗スピードは異なります。そのため、どのタイミングで交換するべきだと一概に言うことはできません。

購入したメーカーの公式ホームページや製品案内、取り扱い説明書などで交換タイミングを確認しておくことが大切だと言えます。掲載されていない場合は、直接確かめて交換タイミングを把握しておくと安心です。

パッキン

グラウトポンプにはパッキンという消耗品もあります。接続部分を密閉するために使われるシールであり、流体の流出や異物混入防止に役立っている部品です。

接続部に合わせた内容となっており、グラウトポンプに使われているものでもメーカーや機器のバージョンが違えば使われているパッキンの形状、厚みや材質などが異なっているでしょう。パッキンも安定した薬液注入のために活躍してくれます。

劣化して機能を果たさなくなっていると、その部分から液体が漏れ出してしまう可能性が高いです。そうなると、いつも通りに薬液を注入することができません。こちらもきちんと交換しておくことが大切だと言えます。

パッキンはホームセンターやネット通販などでも簡単に購入することが可能です。また、グラウトポンプはこれが簡単に交換できるようになっていることが多いと言えます。ですから、購入したものを使って交換を行おうとする人が多いです。

しかしながら、これは使用環境や機器によって採用されているものが大きく違っています。既に述べているように形状や厚みなどは機器ごとに違っており、その機器にとって最も良いものが選ばれていることを覚えておきましょう。

つまり、自分で用意したものは合わない可能性があります。見た目では問題ないと感じられても、少しずつ液体が漏れ出てしまうようなトラブルが起こる可能性もあるでしょう。

トラブルなくグラウトポンプを使用したいのであれば、正規品を使用することがおすすめです。通常はグラウトポンプを販売しているメーカーで交換部品が販売されているため、同じものを購入するようにしてください。

グラウトポンプの消耗品として、特に重要なものにはプランジャとパッキンがあります。どちらに対しても言えることですが、これらは老朽化や摩耗などで朽ちてしまう前に交換する必要があるでしょう。朽ちてしまってからとなると、薬液注入が上手くいかないなどのトラブルが起こってしまいます。作業に滞りが生じてしまうリスクがあるため、早めに対処しておくことが大切です。グラウトポンプの消耗品はこまめに取り換えることを推奨しますが、まだ長く使用できるタイミングで交換してしまうとコストがたくさんかかってしまいます。判断が難しいと感じるのであれば、メーカーに相談してみると良いでしょう。グラウトポンプの販売元に問い合わせると、交換のタイミングなどを丁寧に教えてもらうことができます。メンテナンスや修理などを受け付けているメーカーであれば、相談すればチェックを行ってもらうことも可能です。

グラウトポンプの消耗品は定期的に交換を

工事現場などではグラウトポンプが欠かせません。とても大切な機器の1つなので、常に問題なく稼働できる状態にしておくことが重要です。

消耗品の交換は見落としがちなポイントだと言えます。長年使っているのに、全く消耗品を交換していないというケースもあるかもしれません。

運良く今まではトラブルが起こっていないだけで、明日にでも薬液漏れなどのトラブルが起こるかもしれないです。グラウトポンプのプランジャやパッキンは定期的に交換すべき消耗品などで、特徴などを知った上で適切に取り換えることができるようにしておくと良いでしょう。